三浪の忘れ物サミット

世の中の忘れそうな、わざわざ考えるほどじゃないことだけ真剣に考える

浪人生の就活始める時期と志望業界の決め方

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現在大学3年の2月下旬。早稲田を歩けばどこからともなく聞こえる「~の内定取った」の声。

授業の過去問情報は流れてこないのに、誰々がどこの内定取ったという情報ばかりすぐに流れてきて、こんな時だけ交友の広さを感じる三浪。

ということで早稲田の周りの人達や浪人がいつ就活始めて、どんな業界見て、今どんな状況か書きますので参考にしてもらえたらと思います。先に言っておくと浪人だって就活頑張れば何とかなるものです。むしろ現役より良いとこ決まってる優秀な多浪も僕の周りに結構います。この辺はまた後日書こうと思います。


就活の時期は志望業界で色々

就活で今どんなフェイズかは、人によります。
大手かベンチャーか、あとはコンサルか、外資か、メディア系か、この辺で分かれてきます。

大手の場合

大手志向の人は3月にES(エントリーシート、要は志望動機や自己PR)を提出し、面接など選考始まるところが多いです。4~5月、人によっては6月、最悪夏まで就活といった感じでしょうか。

具体的な業界でいうと、一般的な車、飲料、食品とかのメーカーや、銀行、証券とかの金融が最たる例ですね。皆が思い浮かべるようなスーツ着てる日系企業です。経団連と関係のある系の企業ですね。来年以降は、就活一斉開始のルール廃止になるので定かではないです。

ちなみにこの大手日系企業という最も「一般人気」の安定カテゴリーは、周りの多浪で受けてる人、ほぼいないです。多浪こそ安定してほしいのでできたらいてほしいんですが、皆行きたくないみたいです。冒険するの好きすぎる。かくいう僕もですが。

バブルを経験してのらりくらりと会社で生きてきた上司に言われたことを、入社してから何年もひたすらこなす……とかは、自分で考えて動きたがる癖のついた、自分らしさ突き抜けてる多浪には性格的に合わないのだと思います。まぁそれは逆もしかりなので、お互いに「チェンジで」って感じでしょう。

旧財閥系など、古き良き日本企業の場合、学歴フィルターが根強く、浪人生、特に多浪は門前払いされる可能性あるので注意です。

ベンチャーの場合

ベンチャー志向の人は、夏のサマーインターンで結果残して秋には光の速さで内定持ってる人もチラホラ。多くは12月~2,3月で選考終わると思われます。

ベンチャーってそもそもなんぞって人も多いと思いますが、新興企業ですね。IT全般やX-Techとかいって何かの産業とテクノロジーを掛け合わせた先端企業とかが多いです。特徴は、新進気鋭の若者達が中心なため、若手から裁量権をもって色んなことに挑戦させてもらえる点です。自己成長や得たいスキルの会得を早くにできるため、将来成し遂げたいことにも早く近づけると思います。

しかし、デメリットとして、テクノロジーやwebは変化が激しいため技術投資等の比率が高く、給与の低い企業が多いです。これが原因で「ベンチャーとかいうやりがい搾取企業www」とか「自己成長を売り文句に低賃金労働させる企業www」とか草生やされることもしばしば。

とはいえ、若手が給与低いのは大手でも同じだと思うので、問題は僕ら世代が30代以降になった時に、今ベンチャーといわれている企業はどんな給与体系を敷いているのかなというところでしょうか。

ちなみに僕は給与はある程度もらえれば、そこまで高収入じゃなくてもいいかなと。それよりかは、自分の成し遂げたいことに通じる仕事を、若手からやらせてもらえるような企業を探してます。たくさんお金貰うことを目的に人生やってるわけじゃないので、どうせなら死ぬときに「やり遂げたなぁ…」って達成感で、笑顔で死にたいじゃないですか。

そんな感じで僕はベンチャー中心に見てます。

学歴フィルターは皆無に近いです。大学名は多少見られますが、浪人という挫折経験、そこから何か得て立ち直って大学で何か頑張っていれば、逆に評価されます。僕は三浪ですが、むしろ三浪で得しているように思えます。なので、浪人生の皆さんは大学入るのも大事ですが、入った後も本当に頑張ってください。

コンサルタントの場合

コンサル系の企業は、秋から2月くらいでほぼ終わってますね。日系や外資系コンサルもものによっては春までやってます多分。年明けに軽い気持ちであけおめ!と学部の友達に言ったら、もう外資コンサルの内定貰って就活終わって暇、みたいなことサラっと言われて魂抜けました。

コンサルのメリットは多いです。まず、給与が高いことが多いです。高給目的でコンサル志望している人も結構います。また、実力主義なので、成果を出せばその分給料貰えることが多いです。

色んな企業のマーケティングや組織論などに指南することになるため、ビジネスの最初から最後まで幅広い知識が嫌でもつくと共に、様々な企業に関わることで横断的にノウハウを蓄積できる点も大きな魅力です。

したがって、やること決まっているわけではないが将来事業を起こしたいといった人にはとても良い選択だと思います。様々な企業の人事や幹部の方と話す限りでは、起業家や事業家を目指すうえでコンサルが1つの選択肢に成り得ると思います。

実際、数十社のベンチャーを見て回りましたが、多くの企業の役員にコンサル出身の人がいます。自分で何か考えて動きたい、成し遂げたい、という思いが強い浪人生には、コンサルおすすめです。

ちなみに僕の友達の多浪も、外資系のめちゃめちゃ良いコンサル会社の内定取ってました。

「つぶしがきく」というのも1つ魅力で、コンサルからであれば、転職先に困ることはまずなさそうです。人生の選択をもう少し先延ばししたい、色々やりたい、という人にもおすすめですね。

1つデメリットとしては、多忙。仕事大好き人間はぜひ。ちなみに証券なども同じです。朝早くから夜遅くまで仕事の人生で高給。その人生が良い人もまたいいと思います。選考がフェルミ推定など、自頭やスピードかなり見られるので、頭に自信ない人も厳しいです。選考も実力主義なので、学歴フィルターはほぼないです。

外資系の場合

外資系というだけで僕は無意識に土下座してしまうのですが、外資コンサルや外資銀行、外資メーカーなどが有名です。

すさまじい選考難易度を勝ち抜き高給を手に入れる人達。語学に達者な人が多いです。場合によっては一切語学不要の企業もあります。

外資系は経団連とか知ったこっちゃないので、秋~2月くらいで内定取ってる人が多いです。春には残りの学生生活を全力で謳歌してます。僕も毎日寝る前に3度彼らに向かって礼拝するようにしてます。

メリットとしては、やはり給与が多いことと、自分が回せるお金の額も日系とは桁が1つ2つ違います。インパクトの大きいことをしたい人は1つ選択肢に入るのではないでしょうか。

こちらも転職は圧倒的に有利です。能力主義などで学歴フィルターは少ないと思われます。アマゾンとかはそもそも大学名書く欄がないです。

メディア系の場合

最後にメディア系ですね。テレビとか新聞とか。この辺りはサマーインターンが既に選考の一環をなしており、そこから多くの人が内定もらってます。その他の本選考の枠もテレビは12,1月に締め切りが多く、新聞は3月とかが多いです。

これに加え、広告やメディア系は、自己表現に積極的でイケイケな人が多い業界ですが、人柄や創造力、行動力といった総合的な人間力で価値を生み出すお仕事なため、学歴とか関係ないことが多いです。

何よりも、多浪が多いこと多いこと。

世間的には非常に難易度高いとされるメディア業界ですが、多浪の先輩で入社した人、入社決まってる人かなりいます。三浪の僕も大手メディアのインターンに複数参加させていただくことができ、選考も受けるかもしれないです(悩み中)

むしろ多浪は強みです。


浪人の志望業界の決め方

まとめると、古きよき日本企業以外だったら、浪人ってだけで志望を諦めたりしなくていいです。

そのうえで、自分がどんな時に喜びを感じられる人間か、徹底的に内省して、そのうえで、将来何を成し遂げたいか考え、そのゴールにつながるような業界、企業を選ぶのが最善です。企業側もそういった過去から未来につながるストーリーが見えていると、うちで頑張ってくれそうだなと採用したくなるので。

なお、多浪の場合、その過去から未来へのストーリーの中に多浪の挫折経験やそこで感じたことなども含まれているといっそう効果的であり、自分の人生にとってもプラスになるのではないかと思います。多浪は人間性自体に大きな影響を及ぼしていると思うので、浪人生活を無視して将来考えるのは、僕は心配です。

「浪人生は就活負け組」とか未だにネットで言われており、それを信じ震える浪人生もかなりいるので、しっかりこの情報を発信しておきたいと思い書きました。

今は浪人生でも幸せになれる時代です。社会の心無い声に負けないで、自分の道をひたむきに走り抜いてください。そうすればいずれ、評価してくれる人も必ず現れてくれます。