三浪の忘れ物サミット

世の中の忘れそうな、わざわざ考えるほどじゃないことだけ真剣に考える

人間関係悩みがちな人に知ってほしいHSPというキャラ

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皆さんはHSPを知っているだろうか。

事の発端

最近自分が「可能な限り人に会いたくない」などと明らかに不健全な思想を持っていることに悩み、自己愛性パーソナリティ障害やサイコパス、アスペルガー、ADHDなどの障害について理解を深めていたのだが、どうも自分とは少し違う。

これまで障害というほど困ったことはない。人にキレたりもむしろ全くしない方だと思う。自分が何かされればキレるより内側に発散、要はシュンとする。

キレることがあるとすれば社会的に見て「どれだけ色んな人の気持ち踏みにじってんだ!」みたいな、共感性が暴発して自分がされたわけでもないのに勝手に義憤のような気持ちに駆られる程度。

人とのコミュニケーションでも、就活で「君、3浪で部屋に居すぎたせいでコミュニケーション変だよ」と言われたことがあるくらいで、特段精神科を薦められるようなこともなかった。

そんな折、僕の人間性をかなり知ってくれている人に言われた言葉が、「HSPじゃない?」だった。

HSPとは

HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソンの略で、高度な感覚処理感受性を持つ人のことらしい。なんのこっちゃ。

生まれつき刺激に敏感で、周りからの刺激を過度に受け取ってしまう人のことを指すらしい。

簡単に属性をまとめると、

  1. 人や環境、周りを気にし過ぎて疲れる
  2. 過剰共感性、自他の問題を同一視しやすい
  3. 些細な刺激に対して感受性が強い

これら全てを有する。

障害ではなく、あくまで心理学上の概念であり、人口の15~20%らしいので、これを見ている人もそうかもしれないし違うかもしれない。

がっつりwikipediaから引用するが、

少数派であるHSPは「アグレッシブな性格や、強い刺激を求められる現代社会で暮らすのは大変なことであり、本来の自分の価値観とは異なる物に無理やり従い、自尊心を傷つけたり、大きな精神的ダメージを受けることがある。結果として、『私はおかしいところがある』、『私はこういう目にあって当然』と思い、自身の繊細さや感受性の強さまで否定するようになる人もいる。」と述べられている。

こんなところで悩んだりする。自分としては、哲学や思想を大事にしてしまい、うまく「何事も経験」「遊べるのは今のうち」みたいな大学生の軽いノリや就活の利益主義、ブランド主義に心が着いて行かず頭の中ぐるぐるしてきたのでなるほど過ぎてつらい。

とはいえ、wikiには良い面も書いてある。

一方で多くのHSPが持つ優れた点として「優れた良心の持ち主で裏切り行為をしない誠実さ・私情を挟まない正義感」「愛情や喜びをより深く感じ取る」「ポジティブな人生観」「親切で共感力が強い。カウンセラー・教師・ヒーラーへの高い適正」「アート・音楽などの美の理解・共感力」「独創性が豊か」「異なる立場にある人への共感と理解」

親切なのかや優れた良心の持ち主であるかは大いに議論の余地がありそうだが、共感力の高さには思うところあり、個別指導のバイトで教師やカウンセラーに近いことも行ったり、アートや音楽を好み自分で創ったりもするのでなるほどなぁというところ。

常に一歩引いた目線で物事を見ているようで、自他の境界線が曖昧になってしまう自分。それゆえに各個人の気持ちを全て配慮しようと考えすぎてパンクする自分、サークル運営時のことなど思い出される。

そうして、一緒にいると色々考えすぎるから一人でいたい、という謎ロジックが爆誕する。

てっきり自分自身では、幼少期からキレやすい母親、シュンとしやすい姉2人、母親が気を配るが普段何も喋らない父親、という変数の多い人間関係をうまくやっていかなければいけない家庭環境で、常に母親をキレさせないためにはどうすればいいかや、両親の不和を生まないためにすべきこと、家族団らんの雰囲気を明るくする会話などを考えていた日々から、後天的にこんな性格になってしまったと思っていたが、どうもそれだけが原因じゃないことがHSPから分かった。

そもそもHSPじゃなければそんな行動に出ようともしなかったのだろう。

具体的な行動特徴

これも申し訳ないがwikiから一部引用する。

・充実した内面生活を送り、スピリチュアルなことや、創作、医学、心理学、哲学に興味を持つ傾向がある。
・言語能力が高い。
・HSPの内、7割が内向型で、3割が外向型(=HSS)である。
・生まれつき感情や社会性をつかさどる右脳が活発。右脳で得た深く細やかな感覚データを、左脳で適切に処理できる様になる。この為に他者からは誤解やいじめも受けやすい。
・物事に対して容易に驚き、短い時間にたくさんのことを成し遂げるよう要求されると混乱する。
・一部のHSPを表現するとき、シャイさ、抑制、恐怖症、パニック症状といったネガティブな言葉がしばしば使われる。しかし、これらの性質は周囲の環境的なストレス源の有無によって獲得されたりされなかったりするので、全てのHSPに当てはまるとは限らない

HSPの人はこんな行動、考え方をするのか、という理解を深めていただけたらと思う。

対処法や適職

主な対処法は、感情を発散する、過去の家族関係を清算する、嫌われる勇気を持つ、得意分野を持ち安心する、環境を選び心地よさを優先する、などがある模様。

自分が最終的に引きこもりがちになってしまうのも、諸々から逃げて心地よさを優先してしまうからなんだろうなと反省。

そして、HSPの人は相手に同調しやすい性質を理解し、適度な距離を取るのが重要らしい。

「お前はどうしたいの?」とか就活中散々言われたけど、マジで行かなくてよかったんだなと思う。

適職も、感情的なやりとりの行われるもの、競争やノルマの多いものなどは回避して、自分の感性をある程度活かせる職がストレス少ないらしい。

人材会社に行くか最後まで悩んでたが、普通に死んでたかもしれない。

「HSPにおすすめの仕事:フリーランス」とか書かれてるサイトを見かけるが、それができたら苦労はしないんや。

最後に

自己や他者についてより理解することで、自分も皆も生きやすくなるかなと思い、記事にしやした。

「この人はこういうきらいがあるから、こう接するようにするか」みたいにお互いに少し降りていくだけでとてもコミュニケーション円滑になるのでは、と思う。

相手の内面的性質へ理解が深まれば、何かされても性質と思えて無駄に怒ったりもしなくなるだろうし。

HSPは5~6人に一人いるということなので、周りにこれっぽい人きっといると思う。根っこの人間性がいまいち見えず掴めないやつ、みたいに思うかもしれないが、どうか辛抱強くコミュニケーションしてくれたらと思う。

あと何より、自分を理解しておくことで身の振り方を考えるの大事だと思う。就活生とか特に。無理して社会的な正解を目指して空回りしないように。

詳しいことやチェックリストなどは、より専門性の高そうなサイトをご覧ください。ちなみに僕はほぼ全てだった。

kiraku-infomation.com